CTC製法
紅茶の製造方法には大きく分けると、オーソドックス製法とアンオーソドックス製法があります。CTC製法とは、CTC機という機械を用いた製法のことであり、アンオーソドックス製法の代表的なものです。
CTCの名前は、「CRUSH、TEAR、CURL」の頭文字をとったものです。
CTCにはそれぞれ、
CRUSH(押しつぶす)TEAR(引き裂く)
CURL(粒状に丸める)
という意味があります。
CTC製法のプロセス
- 1、萎凋
- 萎凋とはお茶の葉をしおらせることです。この工程はオーソドックス製法と同じです。CTC製法でもまず生葉から水分を飛ばしてしおらせます。
- 2、ローターバンにかける
- ローターバンに茶葉を入れます。茶葉を少し細かくねじ切って、その後、CTC機にかけます。
- 3、CTC機にかける
- CTC機で、茶葉を押しつぶし、引きちぎり、粒状に丸めます。
- 4、発酵させる
- 茶葉が丸い粒になっているので、それを発酵させます。
- 5、乾燥
- 茶葉が十分に発酵したら、今度は乾燥させます。茶葉に熱風をあてて水分を減らしていくのです。
- 6、完成
- CTC製法には、オーソドックス製法にみられるような、「ふるい分け」の作業はありません。
豆知識
もともと、CTC製法は時間や労力の節約を目的に考案されたものです。一般的に、紅茶の製造において、オーソドックス製法だと揉捻から乾燥までが3時間ほどかかりますが、CTC製法だと半分の1時間半ほどで済みます。
CTC製法でできた紅茶の茶葉の特徴は、粒状になっていることです。粒の大きさはさまざまです。抽出時間が短く、茶液を濃く抽出できるということがあります。
CTC製法でできた茶葉は、ティーバッグやブレンド用に多く用いられています。現在では、世界の紅茶生産量の半分以上をCTC製法が占めています。
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