ロシアンティーとサモワールについて


Jews Making Tea with Russian Type Samovar
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英国に次いで紅茶をよく飲むのはロシアの人々であるといわれています。一般的に、「ロシア人の行くところサモワールと女房がついてくる」などという言葉もあるほどです。ロシア人は砂糖といっても、特にジャムを紅茶の中に入れるのが特徴です。また、ミルクを使わずにレモンスライスを入れたり、冬季にはラム酒を紅茶の中に入れたりもします。

さて、そんなロシアの紅茶ですが、ロシアンティーを語る上で不可欠なのがサモワールであると思われます。サモワールは伝統的なロシアの紅茶文化の一部になっています。ロシアの小説の中にはサモワールが幾度と無く登場してきます。サモワールはティーポットではなく湯沸かし器であり、金属でできています。伝統的には、サモワールは石炭や木炭で温められましたが、最近、発売されている新しいサモワールは電気で温められます。その原理は電気ポットと同じです。

Water Running out of Samovar into a Pot
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かつてのロシア人たちは、一日に何回となく、サモワールで湯を沸かして、紅茶を淹れて一家団欒をしたり、客人のもてなしをしたりしました。

最近では、サモワールはロシアでも日常にはあまりみられなくなったようです。しかし、特定の行事のためにサモワールが登場することがあります。また、骨董品のサモワールは先祖伝来の家宝であったり、古きよき時代を思い出させてくれるアイテムだったりするようです。

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