ティーレイディー
英国にはティーブレイクという、お茶を飲みながら休憩をするという習慣があります。かつての英国の職場や学校は、いっせいにティーブレイクを決められた時間にとっていたようです。
職場や学校には「ティーレイディー」という女性たちがいました。ティーレイディーの仕事は、ティーブレイクの時間に、飲み物や軽食を勤労者に配ることでした。ティーレイディーは社員食堂に常駐していることもあったようですが、紅茶やお湯、ケーキやお菓子などを載せた台車を押しながら、職場内を移動して勤労者たちに配ることもあったようです。
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一説によると、ティーレイディーは300年もの間続いたともいわれており、英国の紅茶の歴史や文化を語る上でとても重要なものであったと思われます。
そんなティーレイディーですが、ティーレイディーという職業自体は1970年代から80年代のはじめにかけて、だんだんとなくなっていきました。配膳業者や自動給茶機などが登場し、ティーレイディーが必要なくなってしまったからです。また、英国の女性たちがもっと割りのいい仕事を求めていったという時代背景もあります。
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